2017年9月25日月曜日

ここ最近はみかん園でみかんの摘果と虫対策と草刈りをしています。写真はいくつかあるみかん園の中でも一番景色のよい場所で山道を軽トラでぐんぐん登った先にあります。みかん園内でも登山並みな高低差があり一番上からの景色は絶景!写真では分かりにくいですが、近くの山々から下の里、先の市街地、遠くは海まで見渡せます。
みかんはまだ緑で小さめです。小さすぎるものなどを取ってしまい残ったみかん達はこれから熟して12月から収穫です。摘果みかんはまだかなり酸っぱいのですが、搾って蜂蜜と水と合わせて飲むとおいしい!農家ならではの贅沢です。
無農薬みかんで大変なのがゴマダラカミキリの被害です。夏に産み付けた卵から孵化した幼虫が硬い木の幹を食い荒らし木自体が枯れてしまいます。幹を一本ずつ見て幼虫がいたらつぶす、という作業をします。ゴマダラカミキリといえば子供の頃はカブトムシほどでなくても見つけたらなんか嬉しい大物の昆虫という思い出でしたが、ここでは成虫を見つけても速攻つぶします。かわいそう・・・とも思いますが、食い荒らされた幹や枯れてしまったり枯れそうな木を見ると本当につらい。苗木からだんだん大きくなってようやく収穫できるように育ててきたのに。
ちなみにこの作業は幹の根本近くをひたすら探るのですが、なんと驚くほどたくさんの生き物がいる!!たくさんのアリ達、ダンゴムシ、ミミズ、ムカデ、ムカデみたいな小さい何か、貝みたいな虫、大きな幼虫、キノコ、芋虫、あとよくわからないけどたくさんの小さなものたち。私がゴソゴソしていると彼らが一斉に焦って右往左往の大混乱になってとにかくにぎやか。ところでカミキリムシが死ぬ菌というのがあり、みかんの木に自然にその菌がついているらしい所はカミキリムシが死んでいる所もあり。みかんの木一本の幹の周りにはすごいドラマが広がっているのです。
はたから見たらただの地味~な作業なんですけどね。
みかんは12月からです。皆さんお楽しみに! (研修生)





2017年8月30日水曜日

まもなく9月、あちこちで稲刈りが始まるシーズンです。お茶農家さんの多い藤枝では一番茶を終えて田んぼを始め6月上旬頃の田植えが多く、私たちもその頃田植えして今はまだ田んぼが青いです。
放していた合鴨達はよく働いてくれ雑草も少なく稲はよい状態です。しかし稲穂が出ると穂を食べてしまうので、8月上旬に合鴨達は田んぼから引き払いました。収穫は10月中旬の予定です。楽しみ!

Soon it will be September. Some farmers will start to harvest their rice. Now our rice field is still green, so the rice is not ready. In Fujirda, many farmers cultivate tea, so they start to plant rice in early June after they harvest spring tea.

In early August, we took the ducks from the rice field. If the ducks stayed, they would eat the rice. Now the rice is almost grown. We will harvest our rice around the middle of October.




2017年8月26日土曜日

梅干し作り
今日は梅の土用干しをしました。3日晴れが続く日に干すそうですが、8月は天気が不安定でようやくでした。今日は干して2日目。
私は梅干し作りは初めてなのですが、なんとも刺激的な楽しい作業でした。梅の並んでいる様子がとてもきれい!そして午後梅をひっくり返していた時のなんともいえない芳しい香り!昼食後だったのにご飯山盛り食べたくなりました。
この梅は土用干しの後また漬けて約一年後に梅干しとして完成し販売します。お楽しみに! (研修生)

Today  we  dried  plums  for  "Umeboshi".  The  process  for  drying  plums  needs  3  sunny  days.  Today  is  the  second  day.   I'm  very  happy  when  we  dry  plums.  Because  it  has  a  very  good  smell  and  looks  beautiful ! After  drying,  we  will  pickle  the  plums  again,  and  we  will  sell  these  Umeboshi  after  about  1  year.

2017年8月19日土曜日

東京は連日の雨のようですが、藤枝も不安定な天気が続いています。しかし今日は夏らしいしっかりとした陽射しで暑い1日でした。
最近ももっぱら草取りをしています。今まで緑だけだった雑草に花や綿毛がついているのに季節の流れを感じます。茶畑の通路は、剪定の枝葉が堆積して腐葉土となっていくので陽射しが強くても表面からちょっと下はしっとりしています。草取りのため通路に身を屈めていると湿っぽい土の香りとフカフカ感と色々な雑草たちとででなんだか小宇宙を感じます。畑がカラカラになってしまうことがない、根を張り続ける「木」の作物の力強さを感じます。
ところで、茶畑の帰り道に山でカモシカの親子を見ました!野性動物に遭遇するのは、特に明るいうちは動物がビックリして逃げていく姿を見るのがほとんどで、後ろ姿だったり一瞬見えるくらいのことがほとんどですが、今日は道を横切り逃げる姿でけっこうしっかり見えました。私は始め「なんだか痩せた猪だな??」と思ったのですが、後で「あれはカモシカ」、と言われました。初遭遇。自然番組で見るようなもっと山深い場所の動物と思いきや。獣害は深刻なのですが、ちょっと嬉しい。(研修生)

2017年7月24日月曜日

二番茶が終わり、夏の茶畑では草刈、草取り三昧です。
すぐに伸びて種をつける草、再生力の強いツユクサなど、根っこのやっかいな山芋やカラスウリなどツタ系のものは取ったら茶畑から撤去します。特にカラスウリの根っこはサツマイモみたいな特大サイズのも!
毎日暑いですが、茶畑は緑の割合が多いからか、田んぼや野菜畑などよりやや涼しく感じます。そして茶畑は山にあるので休憩によい木陰があるのが嬉しいです。


2017年6月30日金曜日

和紅茶作り
朝、茶葉を広げて萎凋(いちょう、葉をしおれさせる)させている部屋全体がふわ~っとうっとりするような香りに包まれます。言葉に表せないのですが、生葉を広げてすぐの時とも違う広がりある香りです。
収穫した茶葉を18時間程かけて萎凋させるので加工は翌早朝スタートが多いです。紅茶加工で一番重要なのがちょうどいい萎凋をさせること。収穫してきた茶葉の状態、その日の天気や湿度や気温によって違うので、加工人の杵塚さんが何度も確認し、よい時を見極めて加工スタートです。
茶葉は始め機械でグリグリと圧力をかけて傷をつけ、その後専用の棚でしばらく置いて発酵させ、ちょうどよい発酵具合のところで乾燥機で乾燥させて完成です。それぞれのタイミングで杵塚さんは茶葉の状態をチェックし進めていきます。
個人的には、圧力をかけてから発酵までの間はフルーティーな甘さと青っぽさの混じった香りがします。乾燥機から出た完成品は香ばしさと時々クッキーみたいな甘みの香りが。しかしそれぞれの状態の見極めは私にはとてもむずかしいです。加工所は機械があちこちで音をたてて動き、茶葉を運び、変化していく様々な香りに包まれ、まるでなにか生き物かのように動き続けます。

紅茶は完成後少し時間をおいた方がおいしくなるので、緑茶と違い今の加工のものは数ヵ月後に商品になります。一番茶の緑茶、二番茶の紅茶、それぞれ畑の状態も茶葉の状態も、加工方法、飲み方も違い、よしとされてることが違い、だからそれぞれを楽しめる、というところがおもしろいです。(研修生)