2012年1月19日木曜日

福島から無事帰りました。3日間とは信じられないほど一日一日が濃密でした。
仮設住宅に暮らす方々に、温かいお茶を飲んでいただき、静岡のお茶と急須を届けました。急須がなくて、いままでお茶が飲めなかったり、粉茶しか飲めなかったという方も多く、急須はとても喜ばれました。美味しいお茶の入れ方では、かなり盛り上がりました。一煎目の茶の甘さに感動してもらえました。人が集まり、茶を飲みながら、自然と笑顔になる。茶は人の心を温める飲み物だとつくづく思いました。
福島を今回訪れたもうひとつの目的は農家の声を記録すること。私の暮らす静岡でも、その他多くの地域でも原発事故が「過去」として忘れ去られようとしていると感じます。その反面、福島の農作物は避けられている。。。 福島の農家の仲間たちはそんな状況の中でも、自分たちが生まれ育った郷里にとどまり、目に見えない放射能にさらされ、混沌とした暗闇の底で悩み苦しんでいます。先がまったく見えない中で、命を落とした仲間もいます。新聞やテレビ、その他多くのメディアでは福島で生きる人の声はほとんどといって良いほど聞こえてきません。何が正しいのかわからない、そんな混沌とした状況だからこそ、私たちは心でつながっていく必要があると思いました。福島の農家の声をもっと多くの人に聞いてもらい、彼/彼女らの抱える不安を少しでも共有していくこと無しには、新しい一歩も踏み出せないと感じています。今回、20人ちかくの農家、農業に関わる方々のビデオインタビューをしてきました。これから、友人たちの協力を得ながら、一日も早く公開できるようにします。その時には、また連絡させていただきます。
最後になりましたが、今回福島へ行くにあたってとてもたくさんの方々からの温かい支援と励ましをいただきました。本当にありがとうございました。

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