2012年1月30日月曜日

味噌づくり

玄米麹・味噌づくり Day3:
二日前に始まった麹づくりも今日が最終日。朝になると、麹の甘い香りが家中に充満しています。麹は糀とも書きます。まさに米の花。菌糸で米の表面に白い花を咲かせたように綺麗です。出来上がった麹に塩を混ぜ、煮た大豆と合わせて潰し、大きな木樽に詰めていきます。味噌を詰め終わったら最後に熊笹で表面を覆います。笹にはサリチル酸という抗菌成分が含まれ、味噌には全くカビが生えません。以前はサランラップで表面を覆っていたこともありますが、どうしても多少のカビが生えていました。熊笹はすごい!ゴミもカビもゼロ!昔の人の知恵の方がサランラップに勝っていることに感動です。
私の味噌は毎年進化していて、まわりの味噌作り名人たちから少しずつ吸収したものを取り入れたり、試行錯誤を繰り返しながら。味噌を仕込んでいるとたくさんの顔が浮かんできます。味噌作りを丁寧に教えてくれた隣町の有機農家の先輩、熊笹について教えてくれた方、大豆作りを教えてくれた近所のお婆さん...そして大豆が足りなかった時に無農薬の大豆を快く譲ってくれた幸子さんと、麹づくりについて熱く語り指導してくださったチイ子さん、二人とも福島の南相馬の農家のおばさんたち。味噌をつくると必ず思い浮かぶ二人の顔。いまは避難先で暮らす二人を思うと胸がチクリと痛みます。
味噌をつくること。それは平和だということ。味噌をつくれる幸せ、その幸せが福島の地にも戻ることを祈ります。

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