2017年4月24日月曜日

落ち葉拾い


4月末だというのに茶畑の新芽も縮こまってしまいそうに冷え込んでいる朝です。新茶の収穫前の準備のひとつに「落ち葉拾い」があります。
私たちがお茶を生産する藤枝市北部は、茶畑が山の中腹から山頂に点在しています。茶畑のすぐ隣は雑木林や杉林、竹林などがあり、豊かな生態系によって農薬・化学肥料に頼らないお茶づくりが可能となっています。どういうことかというと、生態系が豊かということは自然界の食物連鎖がしっかり機能しているということ。例えば、茶葉を食べる害虫がいても、それを捕食する虫や爬虫類、鳥などがいて、一種類の害虫だけが大発生するという事がありません。その循環の中に茶畑があり、私たち人間が存在し、多様性によって無農薬有機栽培が可能となっています。
その一方で、大変な事もあります。それは、茶の樹の上に降り積もる落ち葉。これからの時期は椎の樹が花を咲かせ、フワフワとした糸状の花が茶の樹の上に落ちたり、竹も葉を落とします。収穫前から落ち葉を拾って、収穫が始まったら少しでも余計な作業を減らすことが今できる新茶に向けた準備です。

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