先日刈りナラシをした茶畑では、2番茶の新芽が伸び始めています。
無農薬でのお茶づくりでは今の時期が最も病害虫の被害を受ける時期です。よ~く観察すると手前の葉には赤ダニがついて葉の一部が赤く変色しています。柔らかい新芽はウンカなどの害虫の大好物。害虫の被害を受けると葉は自らの身を守ろうと特有の香気を出す。それが豊かな香気の美味しい発酵茶づくりには欠かせない。インド、スリランカ、台湾など発酵茶の産地でも同じことが言われていて、この「ウンカ芽」を重宝している。
先日開催した新茶のテイスティング会で畑を見学した参加者の一人が、「自然界には余計なものは何一つ無いのですね」と言っていた。豊かな生態系を守っていくことで人間もその豊かさを享受できると思う。
二番茶の新芽が伸びるにつれ、今年の紅茶づくりへの楽しみが膨らんでいく。間もなく紅茶作り始まります。
今はせっせと草取り。茶畑まわりの刈り取った草は茶畑に敷き込みます。循環する命の中でお茶づくりをしています。
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