週末の紅茶作り交流会には老若男女、そして海外からも何人も参加いただきにぎやかな面々でした。
まずは茶畑にて手摘み収穫。二番茶の新芽の上の方、手でポキッと茎が折れるくらいの所で折りながら手の腹の部分にためていき籠に入れていきます。たくさんやるには根気と集中力と体力が必要で、そしてちょっとゲーム感覚のような。
この時期はウンカという虫に吸われた葉っぱは少しクタっとするのですが、ダメージから身を守ろうとして出す香りは紅茶作りにはよい香りとなるのがおもしろいところです。
梅雨とは思えぬ日差しの中、根気よく約半日摘みました。手摘みは機械刈りよりはるかに時間がかかりますが、よい部分をたくさん採れてやはりとても贅沢。その後、茶工場の専用の置き場に置いて葉を萎れさせる行程を経て翌朝から加工スタートです。
茶工場では圧力をかけて茶葉を揉み、しばらく置いて発酵させ、機械で乾燥させて完成です。茶葉の香りは次々変化します。生葉置き場ではフレッシュで爽やかな香り、揉んでいる時はちょっと青いバナナのような香り、それから紅茶らしい香りへ。葉の質感も変わっていきます。それぞれの行程で皆さん手触りや香りを確かめ、最後は紅茶専用のテイスティングカップで味や香りを楽しみました。作った紅茶は少しづつお土産に。
書いた香りは私の個人的感覚ですが、皆さんそれぞれどんな香りを感じたでしょうか?これから紅茶を飲む時に茶畑の風景や茶工場のシーンや香りがフワッと浮かぶと思います。その時、ただの商品の紅茶でなく「私の紅茶」になり、そういう楽しさがおいしいものを飲みたいとか、その後ろにある豊かな自然や畑や農家への思い入れに繋がったらとても嬉しいです。
皆さん暑い中、お疲れでした。ありがとうございました!